3階建ての生活で感じること

ウチに入居宅訪問に来るお客さんは、このどちらかのパターンに限定されます。

・3階建てを建てることが決まっている
・土地が決まっておらず、土地によっては3階建てになる

ウチは都市部の横浜という事情なので平屋を希望する人はまず無くて、2階建てを建てることが決まっている人は3階建てを見に来ない、ということでお客さんは上記のパターンになるわけですね。

わたしは今までに合計3件の3階建ての家に住んだことがあります。

(1)旧実家(結婚で家を出るまで15年間)
(2)建て替える前の旧宅(結婚してから建て替えるまでの15年間)
(3)現在の新築のi-smart(建ててから1年と少し)

30年以上3階建てに住んだわたしが、実生活を元に書きます。

各階に収納を作る

これはよく入居宅訪問でも話す内容の1つです。
ウチは各階に押入れや収納を作って、そのフロアで使うものは同じフロア内の収納にしまう、ということをやってます。

1階はあまり使わないフロアになるので、使用頻度の低いものを押入れに入れてます。
入居時にもらった壁紙の余りや、ロスガードのフィルター類、雛人形と五月人形(飾る場所は1階にある)などです。

2階はキッチンがあるので食品や飲料水のストックと、生活スペースとなるので、書類系(家、保険、学校)や生活の小物類が多いです(工具、文房具、医療品などなど)

3階は寝室なので寝具系(替えのシーツ、冬に使う寝具)と家族のアルバム(捨てられないがほとんど見ない)などを入れています。

何かものが必要となったとき、階段を移動するのはやっぱり手間で、わざわざ別のフロアまで取りに行く、という行為をなるべくしないように考えました。

忘れ物に気づいて3階の部屋まで戻るときの絶望

各階に収納を作ったとしても、ものを取りに行くのに階移動を完全に無くせることはありません。

例えば、朝の出勤時に玄関を出ると雨が振りそうだったとき。

折りたたみの傘は自分の部屋(3階の書斎)に置いてあります。

3階まで取りに戻るか?

普通の(折りたたみじゃない)傘でもいいか?(普通の傘は玄関にあります)

でも電車で傘を持っていたくないな・・

仕方ない、取ってこよう(白目)

わずか2、3秒の逡巡ですが、玄関を出てから3階の部屋まで行って帰ってくるのは大変で、階段を2つ登って2つ降りて・・とやると軽く息が上がります。

こういうことを何回もやっていると、さすがに学習するので、雨予報は家を出る前にしっかり確認するようになりました。

あと、あきらめも大事です。
大事じゃないものを忘れたときは、買えばいいか、今日じゃなくてもいいか、と妥協することもありますね。

慣れます

住んで半年もすれば、3階建てという構造の家に慣れます。

今までマンションしか住んだことがなくて・・とビビっていた入居宅訪問のお客さんもいましたが、慣れれば普通に生活できますし、3階建てはそんなに特別なことじゃないです。

ウチの子どもたちは、建て替えの仮住まい期間を除き、生まれてからずっと3階建て生活しているので、階段が2つあるとか、3階建てとかは特に意識していないみたいです。
マンション住まいの友達が来たときに、少し珍しがられることはあるようですw

各階にトイレが理想だが・・

今まで3件の3階建ての家に住んで来ましたが、3フロアすべてにトイレがある家には住んでいません。

(1)旧実家が1階と2階の2箇所
(2)建て替える前の旧宅が1階と3階の2箇所
(3)現在の新築のi-smartが1階と2階の2箇所

30坪程度の家でトイレが3箇所っていうのは、やはりちょっと過剰な設備かもしれません。

寝室の近くとリビングの近くにそれぞれトイレがあるのが適切だと思いますが、ウチの場合は、3階の寝室のフロアにトイレを作ると、2階にパイプスペースや下がり天井ができてしまうなどの制約があることと、そもそも3階にスペースがなかったので、新居では1階と2階にトイレを設置することになりました。

小さい子供がいると、トイレトレーニングで寝室にトイレが近いほうがいい、と主張する奥さまがいるかもしれませんが、トイレトレーニングの期間なんて長くても数ヶ月なので、このためだけに間取りに影響を与えるのは考え直したほうがいいです。

老後をどうするか

老後に階段を使わないで生活できるようにリビングの隣に和室を作る、という意見をたまに見ます。
そこまで考えてすごいな、と思いますが、歳をとっても階段を恐れる必要はあまりないのでは?というのがわたしの意見です。

老後というのが具体的に何歳を指すのかにもよりますが(定年の65歳なのか、それとも平均寿命を超える90歳くらいなのか)わたしのおばあちゃんは80歳近くになるまで3階建ての家で生活していましたので、健康的な老後であれば階段を使う3階建ての家でもまったく問題ないと思ってます。

できるなら2階建てのほうがいい

わたしがこれを言ってしまうのは、少し悲しいですが事実です。
十分な土地があるならば、2階建てのほうがいいに決まってます。

3階建ては2階建てと比べると、3階建て特有のデメリットが多いからです。

これは入居宅訪問のときによく話すことですが、
30坪程度の家を建てるとして、
3階建てなら土地は20坪で足りますが、
2階建てなら土地は30坪は必要になります。

ウチの周辺の土地の坪単価は150万くらいなので、
20坪なら3000万円、
30坪なら4500万円になります。

ウチが契約した当時(2019年)で3階建てと2階建ての坪単価の差額が6万円くらいだったので、
30坪の3階建てを建てるとすると、

1500万 – (6万 * 30坪) = 1320万円

このくらいは2階建てより安くなるということになります。
(坪単価は高くなるけど、土地代が安く済むので、トータルでは安くなる)

なので、2階建てが理想だけど、資金的には3階建てのほうが安く済みますよ、という話をします。

土地の話は専門外なので、あまり突っ込んだ話はできませんが、そもそも3階建てを建てられない「第一種低層住居専用地域」という場合もあるので、3階建てを建てられるちょうどよい面積の土地が見つかれば、、という話になりますね。

i-smart生活

Posted by fu