家の話で夫婦で意見が合わないときは

ウチの夫婦は、わたしが40代半ば、嫁さんが30代半ばです。
嫁さんとは一回りの年の差があります(干支が同じ)

12歳差の夫婦でも、普段はあまりジェネレーションギャップみたいなものはありませんが、子供のころの話をすると、さすがに年の差を意識することがあります。

わたしが小学校6年生のころ、ドラクエIが発売されてRPGというものに夢中になっていたとき、嫁さんはまだ0歳ですからね・・

ハウスメーカー選定のときの話

住宅展示場でハウスメーカー巡りをしているとき、わたしが性能や仕様、価格などを主に調べて、嫁さんは見た目やデザインなどを気にする、という感じで役割分担ができていました。

意見が合わないときがけっこうありましたが、お互いの分野にはあまり口を出さない(面倒だから)という認識で役割分担ができているところは問題が無かったです。

問題になるのは、二人で話し合って決めなければならない部分です。

わたしは一条工務店の展示場を訪れてから、一条以外は無いな、という気持ちになっていたので、そのことを嫁さんに話してしまったときの反応がすごかったです。

「一条は可愛くない!キュンキュンしない!」

だから一条はヤダ、だそうです・・

家にキュンキュンしなくていいだろ、、と思いましたが言葉としては飲み込みました。

以前から嫁さんは、わたしの意見に何かと反対するようなところがありました。

たとえば、
わたしがAがいいと言うとBのがいい、と言うし、
わたしが白がいいと言うと黒がいい、と言います。

わたしの意見を受け入れることに抵抗があるらしく、何かと反対意見を述べてくる傾向があります。
本当に反対のものがいいと思っているわけではなく、条件反射みたいな感じです。

そんなわけで、わたしの”一条推し”の考えはしばらく封印することにしました。
どうせ反対されるだけだし、ますます頑固になって面倒なことになるのはわかっていたからです。

このために、わたしは一条工務店にほぼ決めていましたが、あえて住友林業の展示場に行ったりしました。

住林見たけど、やっぱ一条のほうがいいよね?という誘導と、
住林いいね、とわたしが言うと、反射的に住林を否定してやっぱり一条がいい、と言い始めるのではないかという期待からです。

わたしは住友林業を選ぶつもりはなかったですが、営業さんの提案力は圧倒的で、実は住林もいいかも?とちょっと思ったりしました。

で、住林もいいねー、と言うと、やっぱり来ました。
「でも性能とか価格とかで見たら、一条さんのほうがいいんじゃない?」

はい。やっぱそう来るよね。この発言を引き出せたのですから、わたしの想定どおりでした。

だから最初から一条って言っただろ!と、ここですぐに一条に飛びつくと、また感情的な反対意見が出てくる流れがあり得るので、うーん、そうだよね悩むよねいう感じでしばらく時間を置きました。
獲物を仕留めるときは、焦っていはいけませんw

ちょうどこの時期に、一条工務店の営業Yさんと嫁さん抜きで打ち合わせをする機会がありました。
契約前だったのでYさんの攻勢がすごかった時期です。

「ウチってどのくらい”目”がありますか?」
ってYさんに契約する可能性について直球で聞かれましたw

「わたしはもう一条さんに決めてます。でも嫁さんが反対してるんですよね」
って話を正直にしました。

デザインがダサいとか、可愛くないとか言われてます、と。

じゃあ奥様を説得する材料が必要ですね、という感じの話になりました。

で、Yさんは一条工務店の各展示場のパンフレットや、実際の施工例を集めた写真集みたいなのをたくさん持ってきてくれて、一条でもこんなオシャレな家ができるんですよ、ってアピールがあって、嫁さんの心が傾いた、という結果になりました。

ウチの嫁さんに限らず、特に女性は理論的な面ではなく、感情的な面で反対したりするので、スペック持ち出して一条のここがいい、という正面からの説得では難しいと思います。

押してダメなら引いてみろ、という考えもあります。

夫婦で似通った考えの場合は、押せ押せで進めていいかもしれませんが、ウチのように考え方が全く違う夫婦の場合は、一旦引いて、どうやったら相手の意見を誘導できるかを考えたほうがいいですね。

設計打ち合わせのときの話

一条工務店との設計打ち合わせは、設計士さんが中心で進められます。

ウチを担当してくれた設計士さんは非常に親切で対応が良かったですが、何か新しい間取りやアイデアを持ってきてくれることはあまりなく、こちらから要望した内容を確認して反映させてくれるような感じで、全体的には受け身の提案が多かったです。

これは一条工務店が一条ルールと言われる厳しい建築条件があることで、規格住宅のようになりがちで、自由な設計が難しいから、ということがあるのだと思います。

例えば、洗面化粧台(リュクスドレッサー)は一条の標準を選ばない場合は費用の減額が受けられて、他社の洗面台を入れることができるなど、こういった話は設計士さんのほうから積極的には出てこないです。

なので、設計打ち合わせの際中は、ネットでいろいろ調べました。
一条の施主ブロガーの方の意見がとても参考になりましたね。

日中は仕事をしているので、仕事をしながら調べたりするわけですが・・
その日に調べて新たに得た情報を家に帰って嫁さんに話そうとすると、

「今日は家の話はしたくない。家の話禁止!」
と言われることがありました。

嫁さんも仕事で疲れていて、家の話は頭を使うのでしたくないんだそうです。
この家の話禁止ルール、けっこうな頻度で発動してました。
禁止と言わないまでも明らかに面倒そうな雰囲気を出してきたりするときもあり、平日はあまり家の話ができなかったです。

でもときどき、平日でも気が向いて家の話をしたくなるときがあったようで、そういうときは、ため込んだネタをたくさん話しましたw

あと、一条工務店の情報はインスタグラムでも探すことができます。
インスタのほうは女性の(奥さんの)投稿が多く、ブログとはまた違った角度からの情報です。

インスタなんて自己満と承認要求だけで、見せたい情報ばかりで見たい情報が無い、と見下していたところがありますが、ときどき、女性でも設計打ち合わせの事前知識となるようなテクニカルな内容を書いている投稿もあったりして、なかなか参考なりました。

嫁さんはもともとインスタを使っていたこともあって、インスタ見ておきなよ、とさんざん言ったのですが、まったく見てなかったみたいです。
見て欲しいと言って、素直に見てくれるような人ではないのはわかっていたので、まぁ仕方ないです。

こんな感じで、設計打ち合わせの際中に夫婦間で十分な話し合いができたかはちょっと疑問です。
家の話はするな、と旦那さんのほうから禁止される家庭もあるようなので、なかなか難しいですね。

設計打ち合わせが終わった後の話

家の建築も進んだ仮住まいの後半は、家が出来上がるのを待っているだけで、外構やカーテンなど、多少は決めなきゃらないこともありますが、施主としては暇な時期になります。

嫁さんも暇だったのでしょう、この時期になってようやくインスタを見始めました。
そして言います。
「こんなことできるんだってよ?」
他社のカップボードを入れていたり、ちょっと変わった住設を採用しているインスタを見つけたみたいです。

こらこら、You今さら何言ってるんだい?って感じです。
もうすぐ家は出来るんだぜ?

インスタ見ながら、
「へー、こんなこともできたんだ、知ってた?」
って振ってきます。
「知ってたよ」
と言うと、
「どうして教えてくれなかったの?」
と来ました。

それは、、、
「家の話禁止ってしょっちゅう言って拒否ってたじゃん」
と言ってやったら、自分で禁止とか言ってたくせに忘れてたようで
「そんなことあったね」って嫁さんは笑ってましたw

済んだこと、自分の都合の悪いことは忘れるか笑って済ますノンストレス人生。これは長生きの秘訣ですね。

入居宅訪問のときの話

そして最後にオチです。

入居宅訪問でお客さんが来たとき、嫁さんが言ったことに、ひっくり返りそうになりました。

「インスタに一条さんの情報たくさん載ってるので、絶対見たほうがいいですよ!」

自分は見なかったくせによく言うなーと思ったのは内緒ですw


夫婦といっても所詮は他人なので、意見が一致することのほうが珍しい、とわたしは思ってます。

新婚さんとか、子供がまだ小さいとかで結婚歴が浅いと、ここまでの境地に達することは難しいでしょうが、夫婦で意見が合わないのは当然で、いずれどちらかが譲ってどこかで合意する、という作業が必要になることは事前にわかっていたほうがいいです。

ウチの場合はわたしが年上なので、わたしのほうが我慢する、という場面がやはり多いです。
(嫁さんはきっと違う意見があると思いますがw)

我慢ばかりだとさすがに溜まってくるので、ときどきは仕返しもします。
嫁さんは気分で発言する人なので、そのときによって言うことがコロコロ変わる傾向があります。
なので「前と言ってること反対だね」とかで、意見を封じてスッキリすることもありますね。

こんな感じですが、完成した家には夫婦揃って満足していて、ちょっとした後悔ポイントはあるものの新居は快適で、まぁいっかという感じで気にしていません。

まとめると、
夫婦で意見が一致しないのは当たり前、
我慢する側が我慢し続けるのは良くないので、適度に吐き出して(反撃して)スッキリすることも重要、
ちゃんと話し合いできなくても家はできるし、100%を追いかけなくても良い、
というところでしょうか。

i-smart生活

Posted by fu