アラウーノとネオレスト、どっちのトイレがいいの?

ウチは1階にTOTOの「ネオレスト AH1」、2階にPanasonicの「アラウーノ タイプ2」をそれぞれ付けました。
一条工務店で設計中の方は、アラウーノとネオレストで迷うことがあると思いますので、今回は2つのトイレを実際に使ってみて比較した感想を書いていきます。

ネオレスト AH1

リモコン前面は座ってから押すボタンが集まってます

リモコン上部は立ってから押すボタンが集まってます

オプション価格は135,500円でした。
品番は「TCF9788」です。

タンクレスですが、トイレ自体はけっこう大きく感じます。
便座はやや大きいので手前に座りがちですが、奥まで腰掛けると良い感じにフィットします。

便ふたと便座は同時に動作することが可能です。
便ふたはセンサーで自動で開きますが、便ふたが上がっている最中に便座も上げ始めることができます。
これはせっかちな性格のわたしに向いている機能です。(アラウーノはできない)

アラウーノ タイプ2

ボタンはすべて前面に集まってます
下のカバーを開けると設定ボタンが押せます

オプション価格は93,500円でした。
品番は「CH1502WSN」です。

トイレ自体はネオレストより若干小さく感じます。

通常より小さい0.75畳のトイレに壁付けで設置していますが、狭く感じることは無く、スペースは問題ありません。

便ふたと便座を上げるときのモーター音(ブイーン音)がややカッコ悪いです。
音だけでなく、ガクガクしながら上がる(スムーズでない)ので、洗練された感じがあまりないです。
モーター部が弱いなんて、家電メーカーPanasonicの製品なのになんで?って感じです。

しかも、便ふたと便座は同時に動作できないので、便ふたが上がりきってから、便座が上がります。
このため、すぐに立ちションしたいときも、ちょっと待つ必要があります。

ネオレストAH1とアラウーノタイプ2の機能の違い

ネオレストAH1のほうが価格も高いため、上位機種になります。
ネオレストAH1の同位機種のアラウーノは、おそらくアラウーノ タイプ0(オプション価格125,400円)になるはずです。

ウチはネオレストがふたのオート開閉があったため、アラウーノにもその機能を求めてタイプ2にしました。
(1Fトイレでふたが自動で開いて、2Fトイレは自動では開かない、というのも不便に感じたので)

主な機能の差(ネオレストAH1のほうに搭載されている機能)としては、下記のとおりです。

・便座に照明がある(ふたが開くと光る)
・リモコンに液晶があり、時刻を表示可能
・節電機能も時刻指定で設定可能(アラウーノは何時間などの経過時間設定のみ)
・液晶があるので、設定が簡単(アラウーノは液晶が無いので、ランプや音で設定を確認する)
・便座や温水の温度設定の段階調整が細かくできる
・乾燥機能がある(ほとんど使いませんが)
・便ふたと便座を同時に動作できる(アラウーノは便ふたが上がり終わってから便座が上がる)

エコ機能

新しいトイレなので当然、節水については期待することと思います。

建て替える前の家のトイレは1990年くらいの型式だったので、おそらく大で10Lくらいは使っていたはずです。

ネオレストの洗浄水量は、eco小(3.0L)、小(3.3L)、大(3.8L)
アラウーノの洗浄水量は、小(3.6L)、大(4.8L)
の設定があります。

仕様で見ると、ネオレストのほうが節水性は上です。

立ちションへの適正

圧倒的にアラウーノが上です。
便座を上げると出てくるハネ防止の泡が、おしっこハネを防いでくれます。

ハネ防止の泡が出た様子です

この泡ですが、同じポイントにおしっこをぶつけていると、泡が無くなってしまいハネるような気がするので、おしっこのポイントをずらしながらやるのが良いと思います。
男性なら、この感覚がなんとなくわかるはずです。

ただ、泡を出すのに水を0.9L使用することと、泡を出すための洗剤(切れたら補充)が必要になるデメリットもあります。

小で 3.6L+泡で0.9L= 4.5L使用するので、ハネ防止機能を使うと、水量は大とほとんど変わらなくなります。
ちなみに、女性は便座を上げないので、泡は出ません。

ウチは男2女2の家族構成なので、それなりにハネ防止を使う機会があります。
エコを取るか、おしっこハネをしにくくなる清潔性を取るか、という感じです。

ネオレストについては、かなりおしっこハネがあります。
勢いよく立ちションすると、便器の周りだけなく、床にまでおしっこハネしますね。
昔の旧型トイレより、水面が広く、便器自体が浅いからではないかと思います。
これはタンクレストイレの特性かもしれません。

おしっこハネの観点だけで見れば、ネオレストは昔の旧型トイレより劣っているように感じます。

なので、ネオレストについては、清潔性、掃除性を考えれば、男性も座りション推奨です。
と言いつつも、わたしは立ちションしちゃいますが・・w

大への適正

これはどちらも問題無いです。
デッカイやつをかますと、便器に大の跡がついたりしますが、流した後の水流である程度は落としてくれます。
なので、大をしたあとにブラシで便器をこする、という行為をほとんどしなくなりました。

お尻洗い機能

これはネオレストのほうが優れています。
通常のおしり洗い機能のほかに、おしりソフトモードが用意されています。
おしりソフトモードは、水が霧のように出てきます。通常のお尻洗いは水鉄砲のような感じですが、それとはまったく違ってフワッと洗われる感じです。

わたしは男のくせに便秘症なので、ときどきデカイやつをかまして切れてしまうというデリケートなお尻を持ってます。
切れた後の患部にお尻洗いの水が直撃したときの痛みはすごいもので、今までのトイレでは「止」ボタンに指を置きながら、痛かったらすぐに停める態勢でないと怖くて使えませんでした。

ネオレストは切れたあとのお尻でも、通常のおしり洗いでもあまり痛くないですが、ヤバそうなときは最初からおしりソフトモードを使えばいいので、痛みにビビらなくていいです。

アラウーノはおしりソフトモードのような別のお尻洗い機能はありませんが、水が連続しないで細かく途切れて出てくる、マシンガンのような洗い方なので、切れてるお尻に直接ヒットしても痛みはそれほどでもないです。

ただ、切れてるお尻を前提とするならば、やはりネオレストのほうがいいです。
切れない普通の人のお尻ならば、どっちでも大差ない感じです。

掃除のしやすさ

便器の形からの掃除のしやすさはアラウーノが上、
掃除道具や洗剤の選択性でいえばネオレストが上、
となります。

便器に段差がなかったりする掃除のしやすさはアラウーノのほうが優れています。
だたし、アラウーノは樹脂であるため、固いブラシやアルコールが使えなかったり、掃除用具が制限されます。

掃除ブラシも「アラウーノ推奨」と書かれたものが売っていたりします。
それだけ掃除用具を選ぶということです。

・アラウーノ おすすめの洗剤と道具
https://sumai.panasonic.jp/support/toilet/shingata_alauno/howto/p36.html

ネオレストは、陶器の便器とプラスチックの便座は別部品になるので、つなぎ目や段差などがアラウーノよりは目立つ作りになっています。
この点でアラウーノより、掃除のしやすさでは劣っていると言えます。

でも昔ながらの陶器の便器なので、耐久性における信頼度と、掃除用具に留意する必要がないのは良い点です。

汚れの付きにくさ

赤い水あかが、どちらのトイレもすぐに付きます。
ネオレストは「きれい除菌水」というものを毎回噴射していますが、赤い水あかに対しては効果が無いようです。

アラウーノは掃除しないでいると、流し口付近(奥のほう)が茶色くなってきます。
よく見るとわかる程度なので、本当にわずかですが汚れます。

ネオレストはきれい除菌水の効果なのか、赤い水あか以外の汚れはありません。
これさえ対策できれば、ネオレストは便器内の掃除はほとんど不要のように思います。

まとめ

オプション価格を気にしないという前提であれば、
男性が立ちションをする場面が多いトイレはアラウーノ、
それ以外はネオレスト、
これで間違ないと思います。

アラウーノにはタイプがいくつかありますが、それは機能を見て決めればいいです。

ウチの場合は1階にネオレスト、2階にアラウーノを設置しました。
2階にLDK、3階に子供部屋、主寝室があることで、使用頻度としては2階のアラウーノのほうが高いです。

ただ、わたしはお尻がデリケートなので、3階にいたとしても、大のときは1階のネオレストまで出張します。

1階のネオレストのほうが使用頻度が低く、静かなトイレになるので、落ち着いて大をしたいときは1階に行く、という習慣が家族みんなにあるようです。

このように、設置場所、家族構成などによっても正解は異なってきますので、トイレ単体の機能だけで決めないほうがいいです。

ウチはトイレのショールーム見学に行かなかったのですが、ホームセンターや家電量販店などにもサンプルが置いてあったりするので、見つけたらちょっと座ってみるといいと思います。

i-smart生活

Posted by fu